1月21日(土)、第11回味覚のアトリエ@駒場が開催されました。昨年度好評だった「会場での参加」と「自宅での配信視聴」のハイブリッド形式で、それぞれご希望のスタイルで計90名の会員・学生の皆さんにご参加いただきました。会場となった「ルヴェソンヴェール」では、木畑洋一当会会長の開会挨拶に続き、日本での「味覚の1週間」実行委員長の瀬古篤子氏から食育の重要性と広がりについてご説明いただきました。
講演では、法政大学名誉教授(本学工学博士)の陣内秀信先生に、「イタリアのテリトーリオ戦略とエノガストロノミア」についてお話しいただきました。ふんだんに写真を用いて、歴史ある建造物と多様で豊かな食文化、さらに自治の精神に支えられたイタリア地方都市の魅力を熱く語られました。
後半は、ルヴェソンヴェールの伊藤文彰シェフによる、一人暮らしの学生でも「少し頑張れば」作れる「メインディッシュになる一品」の実演と解説がありました。今回の素材は、昨今専門店も増えてきた「シャルキュトリー(豚肉加工品)」です。
配信終了後、無添加のシャルキュトリーをメインとするお食事をワインと一緒に、配信参加の方には同日にお届けしたコース料理をご自宅で、それぞれお楽しみいただきました。
昨年10月22日(土)の午後、第7回目を迎えた「秋の講演会」が開催されました。
講師として、駒場の英語教育を長く牽引してこられ、2022年度末に退官される本学教授のトム・ガリー先生にご登壇いただきました。「駒場と英語と世界」と題し、オンラインで配信された講演会には、学生や会員の皆さま合わせて70名の参加がありました。ガリー先生には、日本の英語教育と駒場での英語教育、今後の英語教育の課題について、ご研究と翻訳、教育体験に基づいて、わかりやすく解説していただき、あっという間に1時間が過ぎました。続くZoomのチャット機能を使った質疑応答では、「英語教育で英語が話せるようになるのか」、「翻訳する際、なにを大切に訳しているのか」等の質問に、時間の許す範囲で丁寧にお答えくださいました。
終了後のアンケートでは、「しばらく離れていた英語にまた触れたくなった」、「ご著書に興味を持った」等の感想をいただきました。駒場の教育研究活動の真髄に触れることを目的にしたこの行事が、より多くの方のご期待とご要望に添えるよう、今後も企画内容を検討してまいります。
4月9日(土)、教養学部・当会共催で行われました。
今回3回目のオンライン配信での開催となりました。参加者は約250人でした。
まず、当会・浅島誠会長の「東大駒場友の会」についてのご案内と、新入生と当会新入会員のご家族のみなさまへのお祝いと挨拶がありました。
そして、駒場キャンパスの二つの研究科の長、斎藤毅数理科学研究科長と森山工総合文化研究科長・教養学部長のご紹介があり、続いて森山先生の講演がはじまりました。コロナ禍での教育と安全の考え方についての学部長としてのご説明に続き、ご専門である文化人類学のマダガスカル研究と大学院生時代までの学生としての勉学や留学・フィールドワークの経験を引きながら、リベラルアーツ教育がどのような自由を目指しているのか、について話されました。東大憲章にある本学の目指す世界的な視野をもった「市民」の育成が、いかに主体的な選択による自由をもとにしてなされるのか、それこそが専門教育を深めていくことにつながっていく駒場で学ぶことの意味であることを、多言語を学習することによっていかに新たな世界の認識がひろがっていくのかの例を引きながら、お話しされました。
ひきつづいて教養学部の案内として、博物館で開催中の展覧会について石井剛教授から、「多様性」のためのKOSSセンター等について清水晶子副学部長から紹介があり、当会事務局教員からの教養学部の学生生活の健康と安全のためのセンター・施設や 文化活動への支援について案内がありました。休憩にひきつづいては、教養学部を支える事務部の紹介が小寺事務部長からあり、各課長から業務の紹介がありました。そして、20人の現役教員と参加された会員である新入生保護者が10のグループにわかれ、ブレイクアウトセッションとして、研究・教育・学生事情について、質疑応答をまじえながら、各グループがそれぞれ自由に懇談する時間をもちました。
お天気のよい春の駒場キャンパスに実際に集えなかったことは残念ですが、北海道から沖縄まで、全国に配信し、全国から駒場につながっていただく意義深く楽しい会となりました。
今後はキャンパスにぜひ実際に足を運んでいただき、駒場の文化と緑にふれていただく機会がもてることを期待しつつ、恒例の春の行事が閉会となりました。
2022年度イベント
2021年度イベント
2020年度イベント
2019年度イベント
2018年度イベント
2017年度イベント
2016年度イベント
2015年度イベント