「東大駒場友の会」(以下「友の会」)は、2004年から活動を続けてきた任意団体「駒場友の会」を前身として、2016年に東京大学教養学部を支援するための一般社団法人として新たな体制を整え今日に至っています。その目的は「駒場友の会」発足当時から一貫しており、1935年に旧制第一高等学校(以下「一高」)が、この駒場の地に移転して以来今日まで育まれてきた「リベラル・アーツ」、「教養教育」の継承発展の支援を活動の柱としています。
前身の「駒場友の会」は、国立大学の法人化を前に、将来的に駒場での教育研究活動を支援する団体を設立する機運が高まり、同窓生・元教職員・在職教職員に加え、学生の保護者や地域コミュニティからも加入することができる団体として発足しました。
この、いわゆる「同窓会」を越えた、ユニークかつ社会に開かれた団体が生まれるにあたっては、教養学部と一高同窓会が目指す「リベラル・アーツの継承と発展」という理念のもと、実務を行う組織が求められていたことも背景にあり、一高「同窓会館」を改修した「駒場ファカルティハウス」内の事務室を一高同窓会事務局と共用し、解散後は、「友の会」の中に設置された「一高同窓会担当専門委員会」が窓口となり、一部の業務を担当してきました。
「友の会」は設立の趣旨に則りさまざまな事業を展開し、教育研究文化活動を紹介するイベントの主催・共催、ならびに寄付事業を行っています。
2006年から毎年恒例の「新入生保護者と教養学部長との懇談会」や「秋の講演会」、「味覚のアトリエ@駒場」を開催している。また教養学部の委員会が主催の音楽「演奏会」、『高校生と大学生のための特別金曜講座』に協力している。
会員と新入生保護者の皆様からの寄付金を原資に教養学部(駒場図書館の学生用図書寄贈、駒場博物館特別展の広報活動支援、等)や学生の自主活動(駒場祭、学生の課外活動)への支援を毎年継続して行っている。
その他、時宜に応じた特別支援として、駒場キャンパス正門の門扉復元(2008年)、教養学部70周年記念出版事業(2019年)、一高同窓会由来の「向陵碑」説明パネル改修(2020年)、コロナ対策設備備品寄贈(駒場図書館非接触型自動貸出機1台、消毒用アルコールディスペンサー35台)等も随時行ってきた。
年に2回(秋と春)発行の会報やWEBサイトを通じ、イベントの案内や教養学部の情報の発信を行っている。