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4月9日(土)、教養学部・当会共催で行われました。
今回3回目のオンライン配信での開催となりました。参加者は約250人でした。
まず、当会・浅島誠会長の「東大駒場友の会」についてのご案内と、新入生と当会新入会員のご家族のみなさまへのお祝いと挨拶がありました。
そして、駒場キャンパスの二つの研究科の長、斎藤剛数理科学研究科長と森山工総合文化研究科長・教養学部長のご紹介があり、続いて森山先生の講演がはじまりました。コロナ禍での教育と安全の考え方についての学部長としてのご説明に続き、ご専門である文化人類学のマダガスカル研究と大学院生時代までの学生としての勉学や留学・フィールドワークの経験を引きながら、リベラルアーツ教育がどのような自由を目指しているのか、について話されました。東大憲章にある本学の目指す世界的な視野をもった「市民」の育成が、いかに主体的な選択による自由をもとにしてなされるのか、それこそが専門教育を深めていくことにつながっていく駒場で学ぶことの意味であることを、多言語を学習することによっていかに新たな世界の認識がひろがっていくのかの例を引きながら、お話しされました。
ひきつづいて教養学部の案内として、博物館で開催中の展覧会について石井剛教授から、「多様性」のためのKOSSセンター等について清水晶子副学部長から紹介があり、当会事務局教員からの教養学部の学生生活の健康と安全のためのセンター・施設や 文化活動への支援について案内がありました。休憩にひきつづいては、教養学部を支える事務部の紹介が小寺事務部長からあり、各課長から業務の紹介がありました。そして、20人の現役教員と参加された会員である新入生保護者が10のグループにわかれ、ブレイクアウトセッションとして、研究・教育・学生事情について、質疑応答をまじえながら、各グループがそれぞれ自由に懇談する時間をもちました。
お天気のよい春の駒場キャンパスに実際に集えなかったことは残念ですが、北海道から沖縄まで、全国に配信し、全国から駒場につながっていただく意義深く楽しい会となりました。
今後はキャンパスにぜひ実際に足を運んでいただき、駒場の文化と緑にふれていただく機会がもてることを期待しつつ、恒例の春の行事が閉会となりました。

東大駒場友の会は、2004年に、東京大学駒場キャンパスの教育研究活動の発展と福利厚生の向上をはかり、大学が教育研究を通して地域と社会の発展に貢献することを目的に設立されました。
以来、会報やHPで情報を発信し、卒業生・学生やその家族と大学との間の交流を図り、駒場キャンパスにある東京大学教養学部、大学院総合文化研究科、大学院数理科学研究科の事業に協力し、支援するための活動を行っています。
2016年度駒場友の会総会決議を受け、同年10月3日に一般社団法人「東大駒場友の会」として認められました。法人化にあたり、従来の年間行事や教養学部等への寄付事業を継続発展させ、より充実した貢献を目指すと共に、東京大学教養学部と一層の協力を図り、組織・財政の基盤を整えて参ります。
東大駒場友の会では、会員に向けて、会報の発行ウェブサイトからの情報の発信のほか、年に数回学内で開催されるオルガン・ピアノ等の演奏会や、駒場博物館で開催される展覧会のご案内等をしています。