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4月15日(土)、東京大学教養学部と東大駒場友の会の共催で「新入生保護者と教養学部長の懇談会」が開催されました。
この3年間、キャンパスでの開催を見送ったためにオンライン配信を余儀なくされていましたが、今年度はハイブリッドでの開催となり、対面には実に450名もの申し込みがありました。会場の1323教室を訪れた保護者の皆さまは、学部長講演会の後、30名を超える随行教員とキャンパスを散策されました。雨天にもかかわらずお越しいただいた保護者の皆さま、快く協力を引き受けていただいた教職員の皆さまに、この場を借りて御礼申し上げます。
最初に、木畑洋一・東大駒場友の会会長より、新入生と新入会員のご家族の皆さまへの祝辞と友の会の歴史についてご案内があり、また日本の数理研究を牽引し駒場キャンパスの数学教育を支えている数理科学研究科について、斎藤毅・同研究科長よりご挨拶いただきました。
続いて、4月より総合文化研究科長・教養学部長に着任された真船文隆先生が、入学式での祝辞よりもリラックスした雰囲気のなか、講演をされました。教養学部の歴史と東大全体における位置付け、前期課程と後期課程、大学院からなる三層構造、授業の数とバラエティについて分かりやすく説明され、さらにはリベラルアーツ教育の意義と化学と物理学を架橋するご本人の研究にも言及されました。理系と文系の学生が交流することの意義を強調された点が、とくに印象に残りました。
その後、15分という時間の制約の中ではありましたが、保護者の方々に知っていただきたいことについて案内がありました。まず駒場キャンパスの研究と教育を支える事務部の紹介があり、永井久美子先生による進学情報センターの紹介、細野正人先生による学生相談所の紹介、矢野ゆき相談員と金城里奈相談員によるハラスメント相談所の紹介、清水晶子先生によるD&I教育(およびSaferSpace) の紹介、そして友の会とかかわりの深い高校生と大学生のための金曜特別講座についての新井宗仁先生による紹介、と続きました。
定刻通りに講演会が閉会したのち、教員1名あたり10名前後の保護者とグループを作って、キャンパスをご案内しました。オンラインで参加された150名の皆さまには、キャンパスの紹介ビデオを放映したのち、キャンパスの歴史と見どころについて折茂克哉先生に解説いただきました。
今後も駒場の文化と自然にふれていただく機会を準備しますので、ご参加をお待ちしております(受田宏之・東大駒場友の会事務局長)
東大駒場友の会は、2004年に、東京大学駒場キャンパスの教育研究活動の発展と福利厚生の向上をはかり、大学が教育研究を通して地域と社会の発展に貢献することを目的に設立されました。
以来、会報やHPで情報を発信し、卒業生・学生やその家族と大学との間の交流を図り、駒場キャンパスにある東京大学教養学部、大学院総合文化研究科、大学院数理科学研究科の事業に協力し、支援するための活動を行っています。
2016年度駒場友の会総会決議を受け、同年10月3日に一般社団法人「東大駒場友の会」として認められました。法人化にあたり、従来の年間行事や教養学部等への寄付事業を継続発展させ、より充実した貢献を目指すと共に、東京大学教養学部と一層の協力を図り、組織・財政の基盤を整えて参ります。
東大駒場友の会では、会員に向けて、会報の発行ウェブサイトからの情報の発信のほか、年に数回学内で開催されるオルガン・ピアノ等の演奏会や、駒場博物館で開催される展覧会のご案内等をしています。